東京のあらたな「コモンズ」=共有地を探して
フランシス・フクヤマとその一派の主張によれば「主義」の時代はすでに終わりを迎え、私たちは今ごろ、進歩的民主主義の楽園に暮らしているはずだった。だが、周知の通り、そんなふうには物事は進まない。切り落とした先から、新たな頭部が顔を出す、あの蛇体の神ヒュドラのように猛烈に、「主義」は息を吹き返している。 極論同士が粗雑にぶつかり合う様子を、テレビや携帯電話の画面で目の当たりにしながら、一般市民に何ができるというのか。その一つとして、近年、世界中で見受けられる、コモンズ(共有地)の再発見に希望を見出したい。 コモンズ(共有地)とは、社会のあらゆる人にとって活用可能な共有資源で、それにはインターネットの … 続きを読む 東京のあらたな「コモンズ」=共有地を探して