25/02/2018

Scene/Asia in Tokyo 開幕!

Scene/Asia in Tokyo が、2月24日港区立男女共同参画センター リーブラにて開幕しました。オープニングを飾ったのは、マレーシアのアーティスト・コレクティブ、ファイブ・アーツ・センターによる演劇公演『バージョン2020:マレーシアの未来完成図〜第3章〜』。 1991年にマハティール政権によって発表された国家計画「ワワサン2020」を題材にした本作は、計画された未来への希望と失望、国家の歴史と個人の記憶との間にある重なりと隔たり、揺らぎを描き出すもの。独立宣言の場であり、数々の国家行事が行われてきたダタラン・ムルデカ(独立広場)をめぐる追憶、そこで起こった新たな民主主義運動(「オ … 続きを読む Scene/Asia in Tokyo 開幕!

24/01/2018

マーク・テ 分散する思考、未来像/「バージョン2020:マレーシアの未来完成図 第三章」

この2月の東京に先駆け、昨秋、ミュンヘン・シュピラートフェスティバルにて、世界初演を迎えた、マーク・テ(ファイブ・アーツ・センター)演出による『バージョン2020:マレーシアの未来完成図 第三章』。 ときにノスタルジックに、ときにシニカルに、五人のパフォーマーにより批評されるのは、一九九一年にマレーシア第四代首相マハティール・ビン・モハマドにより提唱された未来予想図「ワワサン2020(ビジョン2020)」。これはマレーシアが教育・経済・福祉などの面で、二〇二〇年までに先進国の仲間入りを果たすべく掲げられた政治的マスタープランであった。 だがその括弧付きの「未来」が二年後に迫るいま、果たしてマレ … 続きを読む マーク・テ 分散する思考、未来像/「バージョン2020:マレーシアの未来完成図 第三章」

14/06/2016

マレーシア・レポート / 権力を前に、民主主義は笑い続ける

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10/01/2016

ファーミ・ファジール (マレーシア) への民主主義にまつわる十の質問

名前と肩書きを教えてください。 ファーミ・ファジル。作家、パフォーマー、政治家です。 詳しく自分について話してください。 気づいたら芸術と政治に、同時に興味を持ちはじめていたんです。98年頃ですかね。ちょうどそのころ、クアラルンプールの大学で芸術の勉強をしはじめ、演出家のマーク・テに出会い、彼とアート・コレクティブを結成しました。同じころ、学外ではいわゆる「レフォルマシ(改革)運動」が勃発していた。当時の副首相兼財務相アンワル・イブラヒムが政治腐敗に憤りを感じ、同じ不満を抱えていた約10万人の人々を率いて、マハティール政権の退陣を求めて市内で行進した。この運動を目撃したわたしは、まず、自分のな … 続きを読む ファーミ・ファジール (マレーシア) への民主主義にまつわる十の質問