Symposium
10/03/2017

Scene/Asiaアニュアルイベント2017開催概要

SAHK

3月20日、21日、香港アートセンターにて、「Scene/Asiaアニュアルイベント2017」を開催します。アジア各地(マレーシア、シンガポール、日本、香港、韓国)で活躍する5名のアーティストのインタビュー・マラソン、台湾を代表するアーティスト、チェン・ジエレンの基調インタビュー・セッション、キュレーター陣も交えたシンポジウムを通し、「アジアの民主主義」を下支えする人々の姿、声、それらを拾い上げる表現に、改めて目を向け、耳を澄ませ、新たな思考へと繋げます。入場は無料(要予約)です。是非ご参加ください。

日時:2017年3月20日(月) 13:30〜(受付 13:00〜)、21日(火) 13:00〜(受付12:30〜)

会場:香港アートセンター マコーレースタジオ (2 Harbour Road, Wan Chai, Hong Kong)

参加アーティスト:ファーミ・レザ、ホー・ルイアン、キャンダス・チョン・ムイガム、ユン・ハンソル、高山明(登壇順)/チェン・ジエレン *登壇スケジュールは下記参照

申し込み方法:こちらリンクからご予約ください。

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第二回 Scene/Asia アニュアル・シンポジウム
ディレクターズ・ノート
『アジアで民主主義を非/実践する:パフォーマンス、物語、沈黙』

Scene/Asiaでは過去二年間の現地リサーチを介して、アジアの民主主義について思考してきた。と、そこにはすでに「他者の手」が介入していることに気づかされた。入植者、占領者、支配者たちの思惑。つまり空想の理想国家に辿りつくための呪詛として、民主主義は外部から支給されてきたのだ。けれど仮に民主主義が「デモス(人民)」による制度なら、そのシステムは「生活者たちの必然」を駆動力にしなければならない。生活と共鳴する哲学が、下支えしていなければならない。そして、少なくとも私の考えでは、そうした埋もれた生活哲学の雑音をふるいにかけ、純度の高い表現として可視化してみせるのが、集団心理の第一発見者であるアーティストたちなのだ。彼らの表現はなにも、物語という発話や、パフォーマンスという意匠を取るばかりではない。感覚を研ぎ澄ますべく構築された、長い沈黙がそこに立ち現れてもいい。第二回Scene/Asiaアニュアル・イベントでは、香港、韓国、台湾、 シンガポール、日本からアーティストとモデレーターを招聘し、 インタビュー・マラソンとシンポジウムを開催。アジアにおける民主主義の非/実践について考えていきたい。

Scene/Asia チーフ・ディレクター 岩城京子


スケジュール:

3月20日(月)
13:30 – 13:40 開会挨拶
13:40 – 14:40 ファーミ・レザ インタビュー(モデレーター:岩城京子)
14:40 – 15:40 ホー・ルイアン インタビュー(モデレーター:ケネス・テイ)
16:00 – 17:00 キャンディス・チョン・ムイグァン(モデレーター:シェン・ルイジュン)
17:00 – 18:00 ユン・ハンソル(モデレーター:キム・ジュヨン)
18:00 – 19:10 高山明(モデレーター:相馬千秋)
19:10 – 19:20 閉会挨拶

3月21日(火)
13:00 – 13:10 開会挨拶
13:10 – 14:40 チェン・ジエレンインタビュー(モデレーター:ゴン・ジョジュン)
15:00 – 17:00
シンポジウム 「アジアで民主主義を非/実践する」
登壇者: ファーミ・レザ、ホー・ルイアン、キャンディス・チョン・ムイグァン、ユン・ハンソル、高山明、ケネス・テイ、シェン・ルイジュン、キム・ジュヨン、相馬千秋、ゴン・ジョジュン ほかScene/Asiaメンバー (モデレーター:岩城京子)
17:00 – 17:15 質疑応答
17:15 – 17:20 閉会挨拶

*両日共に英語(一部中国語)/通訳なし

主催:特定非営利活動法人芸術公社   助成:国際交流基金アジアセンター、公益財団法人セゾン文化財団

*当日資料はこちらからダウンロードできます。

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Chen Chieh Jen

Fahmi Reza